イタリア語

ゼロから始めるイタリア語基礎|初心者のための文法入門

sponsored Links

Ciao!!
こんにちはSarinaです☆

私は、夫がイタリア人のため、毎年4〜6カ月はイタリアに帰省しています。

結婚当初の私は「イタリア人はみんな英語を話すもの」だと思っていました。
ところが実際にイタリアに来てみると…ほとんどの人がイタリア語しか話しません!(当たり前(笑))
義家族、夫の友人、スーパーの店員さんまで、田舎だったこともあり英語がまったく通じないのです。

あまりにも話ができないため少し勉強してイタリア語検定5級には合格したものの、そこで満足した私はイタリア語の勉強をやめてしまいました。

そのため、なんといまだに全然イタリア語が話せないのです!!!!

「さすがにこれはいかん!」と重い腰をあげ、再び勉強を開始。
現在はイタリア語検定4級の取得を目指して、基礎からやり直しています。

このブログは、私のイタリア語学習の記録兼、見直しノートとして書いていこうと思っているのですが、私と同じようにゼロからイタリア語を始める方の参考にもなればうれしいです。前置きが長くすみません!
一緒に、少しずつイタリア語を頑張っていきましょう!!!

イタリア語の特徴

まずは、イタリア語をゼロから勉強したときに私がつまづいたイタリア語の特徴を3つお伝えさせていただきます。

特徴1: 単数と複数の区別

まず、イタリア語の特徴一つ目は、名詞(ものや人を表す単語)や形容詞(その性質を表す単語)が、単数(1つ)か複数(2つ以上)かによって形が変わるという点です。

日本語は「りんご(1つ)」も「りんご(2つ以上)」も同じですが、イタリア語は違います。

例:

  • りんご(1つ) → mela(メーラ)
  • りんご(2つ以上) → mele(メーレ)


英語にも apple (1つ)/ apples(2つ以上) のような単数・複数の区別があるのでイメージはしやすいかと思います。
英語は複数の場合、語尾に「S」をつけるのに対しイタリア語は語尾の母音が変わるのが特徴です。

sponsored Links

特徴2: 名詞や形容詞に性がある

2つ目は、イタリア語の名詞や形容詞には、男性形女性形がある点です。

これは単語の文法上の性で、必ずどちらかに決まっています。

例:

  • 男性形 → treno(トレーノ)=電車
  • 女性形 → stella(ステッラ)=星

見た目や意味とは関係なく、文法上のルールで性が決まります。
語尾が -o で終わる名詞は男性形、-a で終わる名詞は女性形が多いです(例外もあります)。


この「性」の考え方は、日本語や英語にはほとんどないため、最初は戸惑いやすいです。

物の見た目や本当の性別とは関係なく、文法上のルールで男性形か女性形が決まります。
他にもmela(メーラ/りんご)は女性形、libro(リーブロ/本)は男性形です。
りんごや本に実際の性別があるわけではありませんが、イタリア語では「そういう分類」として覚える必要があります!

特徴3: 動詞の活用と主語による変化

3つ目は、イタリア語の動詞は、主語によって形が変わるという点です。
これは英語と比べると少し、、いや、かなり複雑で、最初は戸惑いやすいポイントです。

日本語の場合は「誰が」行っても動詞の形は変わりません。
例えば「食べる」は、「私が食べる」でも「あなたが食べる」でも同じ形(食べる)です。
しかしイタリア語では、主語によって動詞の形自体が変わります。

例:動詞「mangiare(マンジャーレ/食べる)」

主語動詞の形日本語の意味
io (私)mangio 私は食べます
tu  (あなた)mangi  あなたは食べます
lui/lei (彼・彼女)mangia 彼/彼女は食べます
noi (私たち)mangiamo 私たちは食べます
voi (あなた達)mangiate あなたたちは食べます
loro (彼ら)mangiano彼ら/彼女たちは食べます

このように日本語であれば、「あなたが食べる」も「私たちが食べる」も「あなた達が食べる」同じ「食べる」を使いますが、イタリア語では

  • Tu mangi
  • Noi mangiamo
  • Loro mangiano

のように「mangiare(食べる)」の形が変わります。

基礎文法の第一歩

上記でイタリア語の特徴を3つ紹介しましたがいかがでしょうか?私がイタリア語を始めたときはこの特徴だけでも心が折れました笑

気を取り直して、ここからは基礎文法を一緒に学んでいきましょう!!!
まずは「名詞と冠詞」「単数形・複数形」「動詞(essere と avere)」の基本形を学びましょう!

Sponserd Link

名詞と冠詞

イタリア語の名詞には、単数形(1つ)複数形(2つ以上) があり、名詞自体の形が変わることは前章で学びました。
ここでは、名詞と一緒に使う 冠詞 についても見ていきましょう。

冠詞とは?

イタリア語では、名詞の前に必ず 冠詞(かんし)という言葉をつけます。
冠詞は、英語でいう “the” のように「それ(特定のもの)」を示す役割があります。
つまり、単語を単独で言うよりも、「冠詞+名詞」でひとまとまりになります。

冠詞の種類

イタリア語の冠詞は、

  1. 名詞が男性形か女性形か
  2. 単数か複数か

によって形が変わります。

代表的な形は次の4つです。

性別単数複数
男性形ili
女性形lale
例:
男性形の名詞
  • il libro(イル・リーブロ)=その本
  • i libri(イ・リーブリ)=その本たち
女性形の名詞
  • la mela(ラ・メーラ)=そのりんご
  • le mele(レ・メーレ)=そのりんごたち

冠詞も名詞と同じように、性別と単数・複数で形が変わります。
「冠詞+名詞」をセットで覚えると単語だけ覚えるよりも、文で使える形が身につきます。

単数形・複数形の変化

イタリア語の名詞は、単数(1つ)か複数(2つ以上)かで形が変わることは最初にお伝えしました。
ここでは単数と複数の基本ルールを抑えていきたいと思います!

基本ルール

  • 男性名詞: 語尾 -o-i
  • 女性名詞: 語尾 -a-e

男性名詞と女性名詞によって複数形も変わります。

実際の例(冠詞+名詞のセットで覚える!)

男性名詞の変化
  • il libro(イル・リーブロ/その本) → i libri(イ・リーブリ/その本たち)
女性名詞の変化
  • la mela(ラ・メーラ/そのりんご) → le mele(レ・メーレ/そのりんごたち)

名詞だけでなく、冠詞も一緒に単数形から複数形へ変わります。
イタリア語では、この「冠詞+名詞」のペアで覚えることがとても大事です。

例外:-e で終わる名詞

男性・女性どちらでも、語尾が -e で終わる名詞は、複数形で -i に変わります。

例:

  • il fiore(イル・フィオーレ/花) → i fiori(イ・フィオーリ/花たち)
  • la notte(ラ・ノッテ/夜) → le notti(レ・ノッティ/夜たち)
Sponserd Link

動詞 essere / avere の基本形

ここからは、動詞を組み合わせて実際に文章を作る ステップです。

イタリア語で最初に覚えるべき大事な動詞は2つだけです!

  • essere(エッセレ)=〜です / 〜である
  • avere(アヴェーレ)=持つ

この2つは英語でいう be動詞have にあたるもので、会話の土台になる必須動詞です。
また、この2つは不規則動詞なので、暗記する必要があります

essere(〜です/〜である)

まずは essere の現在形を表で見てみましょう。

主語動詞意味
io(私)sono私は〜です
tu(あなた)seiあなたは〜です
lui/lei(彼/彼女)è彼は〜です/彼女は〜です
noi(私たち)siamo私たちは〜です
voi(あなたたち)sieteあなたたちは〜です
loro(彼ら/彼女たち)sono彼らは〜です/彼女たちは〜です
実際の例文
  • Io sono Maria.
    (イオ・ソノ・マリーア/私はマリアです)
  • Tu sei studente.
    (トゥ・セイ・ストゥデンテ/あなたは学生です)

ここまでで、もう自己紹介や簡単な会話ができるようになります!!

avere(持つ)

次は「持っている」を表す avere です。

主語動詞意味
io(私)ho私は持っています
tu(あなた)haiあなたは持っています
lui/lei(彼/彼女)ha彼/彼女は持っています
noi(私たち)abbiamo私たちは持っています
voi(あなたたち)aveteあなたたちは持っています
loro(彼ら/彼女たち)hanno彼ら/彼女たちは持っています
実際の例文
  • Io ho un libro.
    (イオ・オ・ウン・リーブロ/私は本を持っています)
  • Noi abbiamo due mele.
    (ノイ・アッビアーモ・ドゥエ・メーレ/私たちはりんごを2つ持っています)
  • essere=〜です → 自己紹介・職業・状態を表す
  • avere=持つ → 所有や「〜を持っている」を表す

この2つを押さえると、イタリア語の文章作りが一気に楽になります。

練習問題

基礎文法の第一歩の内容を元に練習問題に挑戦してみましょう!

冠詞(il / i / la / le)

次の名詞に正しい冠詞をつけてみましょう。

  1. ___ libro (本・男性単数)
  2. ___ libri (本・男性複数)
  3. ___ mela (りんご・女性単数)
  4. ___ mele (りんご・女性複数)

迷ったときは基礎文法の第一歩の内容を見返してチャレンジしてみてください★
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

答え: 1. il libro / 2. i libri / 3. la mela / 4. le mele

単数形 ⇄ 複数形の変化

次の単語を、反対の形(単数なら複数、複数なら単数)にしてみましょう。

  1. il libro → (    )
  2. la stella → (    )
  3. le mele → (    )
  4. i treni → (    )

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

答え: 1. i libri / 2. le stelle / 3. la mela / 4. il treno

il libro → 男・単数 (本)
la stella → 女・単数 (星)
le mele → 女・複数 (2つ以上のりんご)
i treni → 男・複数 (2つ以上の電車)

essereとavere動詞

問題1

正しい文を選んでください。

  1. 「私は学生です。」
    a) Io sono studente.
    b) Io ho studente.
  2. 「あなたは本を持っています。」
    a) Tu sei un libro.
    b) Tu hai un libro.
  3. 「彼はマルコです。」
    a) Lui è Marco.
    b) Lui ha Marco.

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

答え: 1a / 2b / 3a

avere動詞(ho/hai/ha/abbiamo/avete/anno)は「持つ」
essere動詞(sono/sei/è/siamo/siete/sono)は「~です・~である」

問題2

空欄に入るのは何ですか?

  1. Noi ___ felici.(私たちは幸せです)
  2. Loro ___ due libri.(彼らは本を2冊持っています)
  3. Voi ___ studenti.(あなたたちは学生です)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

答え:1.siamo 2.hanno 3.siete

問題3

次の日本語を表す正しいイタリア語を選んでください。

  1. 私はマリアです。

    a) Io ho Maria.
    b) Io sono Maria.
  2. あなたは学生です。

    a) Tu sei studente.
    b) Tu hai studente.
  3. 彼は本を持っています。

    a) Lui è un libro.
    b) Lui ha un libro.
  4. 私たちは幸せです。

    a) Noi siamo felici.
    b) Noi abbiamo felici.
  5. 彼らは犬を持っています。

    a) Loro hanno un cane.
    b) Loro sono un cane.

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

答え:1b / 2a / 3b / 4a / 5a

sponsored Links

まとめ

イタリア語の基本のみを抑えようと思ったのですが気が付けばかなり長いブログとなってしまいました。
私も書きながら頭がこんがらがることもありましたが何とか書き終えることができました。。。

今回はイタリア語の基礎文法の第一歩として、

  • 名詞と冠詞(il, la, i, le)
  • 単数形と複数形の変化(-o → -i、-a → -e)
  • 動詞 essere / avere の基本形

についてお伝えしました!

日本語や英語とは違って、イタリア語では
✔ 名詞や形容詞に「性」と「数」があること
✔ 動詞が「主語」によって形を変えること
が大きな特徴です。

最初は戸惑いやすいポイントですが、今日学んだルールを押さえておけば、すぐに簡単な文章を作れるようになると思います☆

次回も頑張ってイタリア語勉強していきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!