日本語教育能力検定試験

【記述対策】日本語教育能力検定試験|記述の書き方は?テンプレートも公開!

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Ciao!こんにちは!Sarinaです。

私はにほんご能力検定試験に独学で合格することができました。

その際の勉強方法はこちらからどうぞ。

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独学といっても、ほとんど過去問を解いていただけですが、、、(笑)

過去問の解き方を何度も工夫することで、なんとか自分に合った勉強方法(過去問の有効活用)を見いだすことができました。

しかし、独学をする中で、一番の問題が試験Ⅲの最後に出てくる「記述問題」です。

一生懸命書いたところで、誰にも採点してもらえず、
さらに模範解答と全く同じ回答になる、、、なんてことも一生起こらず、

一体何点取れるのか全く目安がつきませんでした。

そこで今回は、私がなんとか生み出した記述問題のテンプレートをご紹介します。

記述問題の配点

日本語教育能力検定試験の記述問題は試験Ⅲの一番最後にあります。

長時間頭をフル稼働させてヘトヘトになった時に現れる言わば『ラスボス』のような存在です(笑)

日本語教育能力検定試験の配点ですが、

  • 試験Ⅰは問題数100問で100点満点
  • 試験Ⅱは問題数40問で40点満点
  • 試験Ⅲのマークシートは問題数80問で記述式を入れて100点満点

となっています。

単純に考えれば、マークシートは1問1点なので、

記述式は20点満点。と予測できます。

恥ずかしながら、私は、検定のマークシート(選択問題)の自己採点結果ではかなりのボーダーラインでした。

そのことからも、私が合格できたのは記述問題で
ある程度の点数が取れていたからであると思っております。

推定ですが、記述問題で10点以上は取れていたのではないかと感じております。

それでは、まずは記述の書き方をみてみます。

記述問題の書き方

私が実際に行った記述問題の書き方をご紹介します。

大きく3つに分けて構成します。

1つ目:自分の意見とその理由

2つ目:自分の意見に対する反対意見とその理由

3つ目:反対意見に対する反論・まとめ

この3つです。
どのパターンの問題が来てもこの3つの構成で400字程度埋めることができ、さらに文章の離脱率も低いので、ある程度の点数をとることができると思います。

そして、この記述問題において何よりも重要なのは「説得力のある文章を書く」ということであると考えられます。

もちろん、知識は大切ですし、ある程度は必要ですが、記述問題(論文)において一番求められている力は「論理的に説得する」ということです。

すなわち、「自分の意見をぶれずに伝えること」が高得点を狙うカギです。

知識はなくても、説得力のある文を書き、読む相手を納得させるのです。

そのためには、「~と思う」や「~と考える」などはなるべく避けたほうが良い表現であることが分かります。

「~と思う」の代わりに「~と考えられる」を使ったり、「~だ・~である」で言い切ってしまうほうが、説得力がまします。

※もちろん、自分の意見を述べよ、や自分の考えを述べよ、という問題であれば、「~と思う」や「~と考える」などを使う必要があります。

記述問題で一番大切なのは「正確性」ではなくて、「説得力」です。

説得力をつけるためには、自分が曖昧ではいけません。なので、もし、分からないと思っていても、それが正しいと思い込み、言い切る形で書くほうが
説得力が上がり、点数はもらえます。

それでは、説得力を付けるために私が考えた文章の構成・記述問題のテンプレートを公開します。

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記述問題のテンプレート

※あくまで、私が勝手に考えたテンプレートですので、高得点を保証できるものではありません。参考程度にどうぞ。

では、このテンプレートを使って実際に文を書いてみます。

テンプレートを使った文章例

では、架空の問題を提示します。

ライオンとゴリラであれば、あなたは、どちらの方が強いと考えますか?
理由と共に400字程度で記述せよ。


これに対する答えを上記のテンプレートに当てはめて記述するとこうなりました。


「私は、ライオンよりもゴリラのほうが強いと考える。ゴリラの知能レベルは非常に高く人間に近いことが科学的に証明されているため、ゴリラは計画的に戦略を立てて相手と戦うことができるからだ。

 一方で、ゴリラよりもライオンのほうが強いという意見もある。ライオンは百獣の王とよばれるほど強い動物であるからだ。

確かに、ライオンは強いうえに、俊足であり、他の動物を寄せ付けない覇気もある。

 しかし、ライオンは生きるために狩りをするため、危険を察知せずにただ目標をめがけて突っ走ってしまい結果的にわなにかかりほかくされてしまうことも予想できる。

 その点、ゴリラは知能レベルが高いため、ただ目標に向かって突っ走るのではなく、戦略をたてて計画的に獲物を捕獲することが可能である。

 以上のことから、私はライオンよりもゴリラのほうが強いと考える。

このようになりました。
私は、ゴリラが戦略を立てて計画的に獲物を捕獲することができるのかどうか、実際には知りませんし、分かりません。

でたらめな文章ですみません、、、。

ただ、説得力の点を見ていただくとどうでしょうか。
「~ができると思う」や「~と考えられる」を使うよりも「~可能である」と書いた方が説得力がありますよね?

また、問題は「あなたはどちらの方が強いと考えますか?」ですので、
一文目と最後は「~と考える。」で記述しました。

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記述例文の構成

それでは、この例文をどのように構成したのか、テンプレートを見ながら、一つづつ解説します。


問題:ライオンとゴリラであれば、あなたは、どちらの方が強いと考えますか?理由と共に400字程度で記述せよ。

では、この問題についてざっくりと考えをまとめます。

  • 私の考え:ゴリラの方が強いと思う
  • 理由:戦略を立てて戦うことができそう
  • 根拠:科学的に知能の高さが証明されている
  • 反対意見:ライオンの方が強い
  • 理由:百獣の王だから(強い、早い)
  • ゴリラの方が強いと思う理由:ゴリラはわなをかけてライオンはわなにかかりそう

このくらいざっくりと。

そしてこのテンプレートの①~⑧にあてはめます。

①自分の意見

自分の意見=ライオンよりゴリラの方が強い

①私は、ライオンよりもゴリラのほうが強いと考える。

②そう考える理由

ゴリラが強いと思う理由・根拠=知能レベルが高いことが科学的に証明されている→考えて行動できる→計画や戦略を立てて戦える

②ゴリラの知能レベルは非常に高く人間に近いことが科学的に証明されているため、ゴリラは計画的に戦略を立てて相手と戦うことができるからだ。

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③予想される私の意見に対する反対意見

予想される反対意見=ゴリラよりライオンの方が強い

一方で、③ゴリラよりもライオンのほうが強いという意見もある。

④予想される反対意見の根拠

反対意見の根拠(ライオンの方が強い根拠)=百獣の王とよばれるほど強い(一般的に強いイメージがある)

④ライオンは百獣の王とよばれるほど強い動物であるからだ。

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⑤反対意見に対する理解・肯定

反対意見に対する理解・肯定=ライオンは強い・俊足・覇気がある

確かに、⑤ライオンは強いうえに、俊足であり、他の動物を寄せ付けない覇気もある。

⑥予想した反対意見に対する反論

反対意見(ライオンの方が強い)にたいする反論=危険を察知せず本能のままに行動するため罠にかかり捕獲される

しかし、⑥ライオンは生きるために狩りをするため、危険を察知せずにただ目標をめがけて突っ走ってしまい結果的にわなにかかり捕獲されてしまうことも予想できる。

⑦最初の意見で反対意見を論破

最初の意見(私の意見→ゴリラの方が賢いのでゴリラの方が強い)で反対意見を論破=ゴリラは知能レベルが高いので、戦略を立てて計画的に獲物を捕獲することができる。

その点、⑦ゴリラは知能レベルが高いため、ただ目標に向かって突っ走るのではなく、戦略をたてて計画的に獲物を捕獲することが可能である。

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⑧最初に提示した自分の意見を復唱

最初に提示した自分の意見を復唱=ライオンよりもゴリラのほうが強い

以上のことから、私は⑧ライオンよりもゴリラのほうが強いと考える。

このような感じで、400字程度の文を作ることができました!

私が受けた検定試験の記述問題は「やさしい日本語」について、でしたが、このテンプレートに当てはめて文を完成させました。

問題形式によって、このまま使えないこともありますが、
大概の場合、応用できるので、ざっくりと大まかな流れとして参考程度にしていただけると幸いです。

また、この記述テンプレートのPDFをご希望の方は、Twitterでコメントいただくか、
このサイトのお問い合わせフォームからお問い合わせ頂けましたら、お送りいたします♪

最後までお読みいただきありがとうございました!

検定勉強がんばりましょう!