日本語教育能力検定試験

【評価法】評価の分類や方法は?日本語教育能力検定試験

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Ciao!こんにちは!

私が日本語教育能力検定試験の勉強をする中で、特に苦手だった分野であり、

地味によく出題されている【評価法】。

今回はそんな評価法についてまとめてみます!

評価の分類

ややこしいこと(←おいっ)に、

評価にはたくさんの種類があります。

そして、それを分類する際に、カテゴリーごとに分類しなければ、

本当にややこしいことになってしまいます(笑)私も実際、最初は、評価を全部書き出していましたが、何が何だか、、、という状態になりました。

ということで、できる限り整理しながら分類していきます!

「目的」から見た分類

まずは、評価の「目的」にフォーカスした分類です。
評価の目的から分類した評価は

  1. 認定評価
  2. 測定評価
  3. 選別評価

の3つがあります。

赤本には性格による分類とされていますが、私には「性格による」の意味がいまいちわからなかったので、目的による分類にしてみました!

どんなものかを整理します。

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認定評価

認定評価は、簡単に言うと、

能力に対して、最終的に「◯級」など認定を与えることを目的としている評価のことです。

受験者の能力が一定の水準に達しているかどうかを測定するテストです。

認定テストやプロフィシエンシー・テスト(熟達度テスト)などで実施されます。
※認定テストやプロフィシエンシー・テストなどは「テストの種類」です。今回は「評価」のことだけにフォーカスしています。

認定評価の試験には、

  • 日本語能力試験
  • OPI
  • 英検

などがあります。

測定評価

測定評価は、到達すべき目標にどの程度到着できているかを測ることを目的としている評価のことです。

認定評価の場合、ある目標(水準)に達成しているかどうか、つまり合格か不合格かを見るの対し、
測定評価では、ある目標にどのくらい到達できているかのみを見ます。

テストの種類で見ると、アチーブメントテスト(到達度テスト)が測定評価にあたります。

測定評価の試験は

  • 中間テスト
  • 期末テスト

などです。

中間テストや期末テストって、自分がどれくらい理解しているかを見ることができますが、100点をとってもなにも認定してもらえないですよね~。

これは、中間テストや期末テストをする目的が、
到達目標にどの程度到達できているかを測るため(測定評価)であるからです。

選別評価

選別評価は、候補者(受験者)を選出することを目的としている評価のことです。

候補者を選出する、つまり、その学校に受け入れるかどうか、どのクラスに入れるかを判断するということで、

テストの種類で見ると、プレースメント・テスト(組み分けテスト)が選別評価にあたります。

選別評価の試験は、

  • 入学試験

などです。

以上の認定評価、測定評価、選別評価というのが、評価を「評価の目的」からみた分類です。

もう一度それぞれまとめると、

認定評価は認定をあたえるのを目的としていて、測定評価は、学習者のその時点の位置(到着すべき目標のどの程度達成できているか)を見ることを目的としていて、選別評価は、候補者を選ぶことを目的としています。

次に、評価の時期からみた評価の分類をご紹介します。

「時期」から見た分類

次に、「時期」にフォーカスした評価の分類方法です。

評価の時期から分類した評価は、

  1. 診断的評価
  2. 形成的評価
  3. 総括的評価
  4. 外在的評価

があります。

目的から評価した分類は、それぞれ、どのような目的か、、、という点で分類をしていましたが、

今回は「時期」から分類するので、「いつ」テストを実施するのか。という点で分類をしていきます。

それぞれどんなものかを整理します。

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診断的評価

診断的評価は、学期やコースが始まったときに行われる評価のことです。

学期やコース開始時の学習者の状況や弱点などを把握(診断)します。

テストの種類で見ると、プレースメントテストがこれにあたります。

診断的評価のテストは

  • レベルチェックテスト

などがあります。

コースの初めに行う評価は何ですか?→診断的評価

形成的評価

形成的評価は、コースや学期が始まった後に、随時実施する評価のことです。

形成的評価は、学期やコースが始まってから、随時行うテストのことで、学習者のその時点における達成度や問題点を明らかにして、学習者へ動機づけをしたり、指導方法の見直しをしたりすることを目的としています。

形成評価をテストの種類で考えると、アチーブメントテスト(到達度テスト)がこれにあたります。

あれ、、、?学習者のその時点における達成度、、、、?テストの種類はアチーブメントテスト、、、?むむっ
これって測定評価と一緒じゃないですか?!と思った方もおられるかもしれません。

この辺りが評価法のややこしいところなのですが、

形成的評価はあくまで、「評価の時期」で考えた分類方法です。

例えば、

「中間テストや期末テストのように、学習者の到達地点を知ることを目的としている評価は何か?」という問題であれば、

目的を問われているので、答えは、「測定評価」

となりますが、

学習者のその時点における達成度を知るために、コースや学期が始まった後に随時実施する評価は何か?と言う問題であれば、

答えは、「形成的評価」になります。

なんとなく分かりますか、、、?

形成的評価のテストには、

  • 小テスト
  • 単元テスト

などがあります。

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総括的評価

総括的評価は、コースや学期、単元などが終了するときに行われる評価のことです。

総括的評価は、学期末や学年末、卒業時など、終了するときに行われる評価で、学習したことが身についているかを見たり、学習者へフィードバックをしたり、成績を評価するために行われます。

総括的評価のテストには、

  • 期末テスト
  • 修了試験

などがあります。

外在的評価

外在的評価は、学校や学習機関以外の外部の団体などによって任意で決められた時期に実施される評価です。

簡単に言うと、A学校で学習している学習者が、休日やA学校が休みの日などにA学校以外の団体のテストをうける。ということで、

外在的評価のテストには、

  • 日本語能力試験
  • 英検

などがあります。

つまり、日本語能力試験を目的で見た評価は認定評価

時期で見た評価は外在的評価ということになります。

最後に、評価の「基準」からみた分類をご紹介します。

「基準」から見た分類

評価を「基準」で分類した際、

  1. 相対的評価
  2. 絶対的評価

に分けられます。

絶対的評価は、さらに到達度評価と個人内評価に分けられます。

相対的評価

相対的評価は、集団の中での評価や位置づけを行う評価です。

同じ集団の中で、その学習者の位置づけをするので、客観的で評価者の主観が入りにくいですが、個人の進歩は評価されにくいです。

もう少し分かりやすく言うと、

例えば、Aランク5人、Bランク10人、Cランク15人 とあらかじめ評価の枠を決めておきます。

そして、テストによってA、B、Cのランクを決めます。

極端な例で言うと、

前20点でCランクだったAさんが、一生懸命勉強して、

かなりレベルをあげて、次のテストで80点取ったとします。

個人のレベルはかなり上がっています。

しかし、次のテストを受けたグループ全員のレベルもかなりあがっていたとします。

その場合、Aさんは、またCランクになってしまう可能性があります。

この結果を客観的に見た場合、Aさんは2連続でCランクだったことになります。

しかし、実際はAさん個人のレベルはかなり上がっています。

このように、個人の進歩は評価されにくい傾向にあります。

相対的評価は、テストの種類で見ると、集団基準準拠テストになります。

相対評価のテストには

  • 入学試験
  • プレースメントテスト

などがあります。

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絶対的評価

絶対的評価は、到達目標をどの程度達成したかによって行う評価方法です。

これは、あらかじめ決められた合格基準点があり、それを達成できたかどうかによって行う評価です。

この評価は相対的評価とは違い、個人の進歩が評価されやすいです。

絶対的評価は、テストの種類で見ると、目標基準準拠テストになります。

絶対的評価のテストには、

  • アチーブメントテスト
  • JLPT

などがあります。

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最後に

以上、評価法の評価の分類についてまとめてみました!

私自身とても苦手な分野なのですが、
私なりにグループに分けて一つづつ分類してみました!分かりにくい部分があったらすみません。

評価については、種類や方法などカテゴリーごとに自分の中でしっかりと分類しておかなければ、
かぶっている部分も多く、とても混乱しやすい分野であると感じています。

また、評価法と同じくらい、テストの分類も難しかったです。

ややこしいときはできるだけ一つづつ整理してまとめていけばいつか分かるようになると思います★

長い記事でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

日本語教育能力検定試験の勉強、つらい時もあると思いますが、頑張りましょう♪

それでは、良い一日を!