珍道中

新型コロナによるイギリスロックダウンの瞬間!

sponsored Links

Ciao!こんにちは! Sarinaです。

今回は私が、イギリスで経験したコロナウイルスによるロックダウンの瞬間と
その前後の様子についての記事を書いて行きたいと思います。

イギリスでは2020年の3月23日の夜からロックダウン(首都閉鎖)が始まりました。

私はその当時、イギリスのロンドンにいました。

2020年の3月23日の夜8時ごろから首相のスピーチがあるということを聞いたので、ホステルの共有スペースで残された少数のゲストと共に、ジョンソン首相のスピーチを見守りました。

FullSizeRender

当時のロンドンの様子

実際のところ、2月後半から3月前半にかけてのロンドンは、近隣国でコロナによる危機感が増して行く中、

まだそこまで危機感をもっておらず、それまで通り、バーへ行ったり、
レストランへ行ったりと、いたって普通の生活をしていました。 

ストリートの人通りも多く、マスクをしている人さえ見かけることはありませんでした。

しかし、2020年の3月15日を過ぎた3月中旬頃から状況は徐々に変わりだしました。

まずストリートの人の数が減り、マスクやゴム手袋をして歩いている人が目立つようになったのです。

この時点で、イタリアでは感染者数、死者数共に増え続け、近隣国がロックダウンを実施していました。
これらのニュースの影響もあり、イギリスの人々も危機感を覚えて行ったのだと思います。
私のいたホステルでもメールのほとんどがキャンセルでした。

また、この時期のイギリスでの感染者数が増加するスピードはかなり早かったです。

3月の12日に1度イギリス国内の感染者数を調べたところ600人を切る程度で、
まだ、当時の日本国内の感染者数よりも少なかったのです。

しかし翌日の3月13日に感染者数を調べたところいきなり200人増の約800人程度になっておりあっさりと日本の感染者数を越したのです。

さらにその約5日後の3月18日、、、イギリスの感染者数は2500人を超えていました。。。
因みにこの日、日本が発表していた感染者数は未だ800人にさえ達していませんでした。(勿論、検査数が少なかったということもありますが。)

この爆発的に早い感染の広がり方はただただ恐怖で、感染者数を調べることをやめました。

ジョンソン首相のスピーチ

このように爆発的な感染が広がる中、3月19日にジョンソン首相によるスピーチが行われました。

FullSizeRender

しかし、この時は自粛要請のみでロックダウンには至りませんでした。

これには怒っている現地の方も多数いました。
しかしこの時点で、地下鉄の40駅を閉鎖し、運行ダイヤを減らすなどのアナウンスがあったので、交通機関は大幅に制限されました。

因みにこのスピーチ内でジョンソン首相は Wash your hand! Wash your hand!(手を洗え!) と何度も言っていました(笑)

しかしこのスピーチ以降、毎日のように状況が変わりました。

そして3月23日、ついにジョンソン首相からロックダウンが発表されました。

しかし、交通機関は完全にストップしないとのことでした。

また、従業員には給料の8割を支給すること、1日1回の運動は可能であること、不要な外出をしている者に対して警察官が取り締まれることなどが、発表されました。

因みにこの時点でのイギリス内の感染者数は、6600人を超えていました。

sponsored Links

ロックダウン後の街の様子

この発表があって以降、街の様子はさらに変わりました。
開いているのは、スーパーと薬局のみでした。

数週間前までは沢山の人で賑わっていたロンドンの中心地が、ゴーストタウンになっていました。

FullSizeRender

街から人が消える。。。というこの光景に対し、なんとも言えない恐怖感を抱きました。
そして毎日報道されるコロナの感染者数と死者数、、、これはただ事じゃない。と。。。

私のオーナーは出勤の際に地下鉄に乗ろうとすると、警察に理由を聞かれ、
仕事である証拠の提示を求められたそうです。

また全てのスーパーと薬局では入場が制限され、並ぶ際も2m間隔で並ぶようにテープが貼られました。

私の近所のスーパーは店内が25人になると外で並ぶ必要があり、一人出るたびに入店して行きました。
さらに、店内全体にも、2m間隔でテープが貼られており、人と人が2m以上の間隔を保てるようになっていました。

FullSizeRender
FullSizeRender

コロナウイルスの感染方法は飛沫感染(感染者の咳やくしゃみなどのウイルスが含まれた飛沫を浴びて感染する方法)接触感染(ウイルスが付着した部分を触った手で、目や口などの粘膜を触ることで感染する方法)の2つであると言われています

このうちの1つである飛沫感染については換気をし、人との距離を2mあけることで大きく防ぐことができます。

その理由として、この飛沫は2m飛ぶことができないことが実験により証明されているからです。
飛沫は非常に小さいので、約2mで重力に負けて落下すると各国の実験で証明されています。(ただし、くしゃみなの場合は3〜5m飛んでしまう可能性もあるようです)よって人と2m以上間隔をあけることはとても大切なのです。

ロックダウンが発表されてからスーパーや薬局以外の最低限の外出以外はしていなかったのですが、1日だけどうしても地下鉄を乗らなければいけない用があり、外出しました。

当時、私は本当に恐怖を感じました。
ストリートは勿論、電車の駅にも電車の中にも人がいないのです。
素晴らしい天気なのに。。。

FullSizeRender

緊急事態というのはこういうことなんだな、、、と思いました。

FullSizeRender

また、数週間前までは全然気にしていなかった同僚たちがだんだんと、恐怖を感じて行く様子を見たときや、
ソーシャルディスタンスを保つため、大好きな友達とハグや写真撮影などができなくなったときはすごく虚しさを感じました。

sponsored Links

最後に

このロックダウンから一年以上経った今、

ワクチンが完成し、ワクチンに期待を託し、日々を生きています。

イギリスのワクチン接種率も徐々に増えており、感染者も減少しています。

先の見えない状況ではありますが、それでも前を向いて、強く生きていこうとする

人類はやはり凄いな、と思います。

一刻でも早く、コロナ騒動以前の平和な世界が訪れますように、、、。