Ciao!こんにちは!Sarinaです。
私は、中学時代から歴史などを学習するときに、
一度時系列がぐちゃぐちゃになってしまうと、もう何もかもわからなくなってしまうタイプの人間でした。
それは、今でも健在で、日本語教育能力検定試験の勉強を進めて行く中で、
時系列をしっかりと把握しておらず、訳がわからなくなったパートがいくつもありました。
特に、「教授法」や「入管法」「漢字表や仮名遣いなどの文字について」などについてです。
その他にも偉人の方が唱えた説がどこでどのタイミングで何に対して言っておられるのか、、、。など、一度全部整理しないと頭が追いつかないパートがいくつも出てきました(笑)
その度に、いちいちノートに時系列をまとめて、自分なりに整理して行きました。
今回はその中でも、「漢字」についての時系列を紹介しようと思います★
「文字についてのパート(漢字表や仮名遣い、送り仮名など、、、)」意外とややこしいんですよね(笑)
漢字表について
日本には、漢字表というものが存在します。
漢字表は「近代化にとって障害となる漢字を使わないようにしたり、制限したりすること」を目的作られました。
もっと簡単に言うと、世の中にある漢字は多すぎるので、生活の中で、使う漢字(使える漢字)を決めよう。難しすぎる漢字は使わないようにしよう!と言う感じです。
しかし、この漢字表が地味にややこしい。。。
例えば、現在は「常用漢字表」というものを採用しています。
これは1981年から採用されていますが、
2010年に改定され現在は、2136字あります。
しかし、一昔前は、「当用漢字表」というものを採用していました。
さらにもっと前は、漢字はもう使わないでいいじゃん!漢字自体を廃止しよう!という案も出ていたりしました。(漢字御廃止之議)
このように、地味にややこしい、漢字表について
時系列を整理してみましょう!
漢字表の時系列
私が勉強時に「漢字表」についてまとめたページです。
時系列を整理して書くと、こんな風になりました。
- 1866年 「漢字御廃止之議」前島密
- 1946年 「当用漢字表」内閣告示
- 1973年 「当用漢字」改定
- 1981年 「常用漢字表」内閣告示
- 2010年 「常用漢字表」改定
これだけ見れば、簡単なように思いますね!
ただ、時系列とともに、それぞれがどんな内容なのか、しっかりと理解しておく必要もあります。
それぞれを簡単に紹介します。
漢字表の内容
漢字御廃止之議とは
これは、1866年に前島密さんが書いた建白書です。
前島密さんは、国家発展の基礎が教育にあると言う考えを持っており、教育を普及するにあたり、学習上困難な漢字は廃止して、仮名を使うべきだと主張されていました。
漢字御廃止之議は簡単に言うと、
「漢字なんていらないでしょ!みんな漢字使うのやめましょうよー!」と言う感じです。
これには反対派も多数いました。
当用漢字表とは
これは1946年に内閣告示されたものです。
当用漢字表は「漢字の使用を制限すること」を目的に作られました。
漢字御廃止之議では、漢字を全て廃止しよう!と主張されていましたが、反対派もおり、それまで使われていた漢字を一気に全て撤廃することは難しいということも事実でした。
そこで、一気に漢字を撤廃するのではなく、「当面の間用いる漢字」として出されたのがこの「当用漢字表」です。
当用漢字表には1850字が指定されていて、
その範囲内で漢字を使い、それから外れるものは仮名書きをする。とし、漢字使用の制限が実現されました。
当用漢字表 改定
1973年になると、当用漢字表が改定され、357字の読み方(音訓)が追加されました。
この頃には、本来の目的であった「漢字の使用制限」という色合いが緩和され、
「良い文章表現のための目安」として改定されました。
常用漢字表とは
これは、1981年に内閣告示されたものです。
普及している漢字を撤廃することは困難であると判断したことから、
「当面の間用いる漢字」から「常に用いる漢字」として常用漢字表が出されました。
常用漢字表には1945字(当用漢字から95字を追加)が指定されていて、
この範囲内で漢字を使い、漢字表にないものは仮名で書きなさいと、制限が強かった「当用漢字表」とは違い、
常用漢字表は、漢字使用の目安との位置づけとして示されました。
常用漢字表 改定
そして2010年になると、常用漢字表が改定されました。
これまでの1945字からあまり使われなくなった5字を削除し、新たに196字を追加して、
2136字が指定されました。
都道府県名で使われている漢字は全て追加されました。
黄色でマークを引いた部分が特に日本語教育能力検定試験に出題されやすいポイントだと思うので、
良かったら、ごちゃごちゃにならないように整理してみてください★
また、2010年の常用漢字表改定時の追加漢字選定基準なども確認しておいても良いかもしれません!
教育漢字について
では、次に教育漢字についても少し紹介します。
教育漢字というのは、小学校で学ぶ漢字のことです。
2017年に公示された新学習指導要員では
1,026字が指定されました。
こちらも改定されていて、時系列をみると
- 1948年 881字
- 1977年 996字
- 1989年 1006字
- 2017年 1026字
という風に変わっています。
2017年の改定後は2010年に常用漢字に追加された漢字の中から、
都道府県名の漢字20字が教育漢字に追加されました。
教育漢字に追加された漢字20字
→ 茨、媛、岡、潟、岐、熊、香、佐、埼、崎、滋、鹿、縄、井、沖、栃、奈、梨、阪、阜
クイズ
では、少しだけクイズを出題させていただきます★
正 が 誤 でお答えください♪
Q1:1981年、漢字の使用制限を目的として、「当用漢字表」が内閣告示された
Q2:2010年、教育漢字に20字が追加された
Q3:常用漢字表は漢字使用の目安として内閣告示された
Q4:2021年現在指定されている常用漢字は1026字である
Q5:1981年に内閣告示された常用漢字表では1945字が指定されていた
答え
A1:誤 →1946年、漢字の使用制限を目的として、「当用漢字表」が内閣告示された
A2:誤 →2017年、教育漢字に20字が追加された
A3:正 →常用漢字表は漢字使用の目安として内閣告示された
A4:誤 →2021年現在指定されている常用漢字は2136字である
Q5:正 →1981年に内閣告示された常用漢字表では1945字が指定されていた
いかがでしたか?
全問正解できましたか?(^○^)
最後に
以上、漢字表についてご紹介しました!
当用漢字表や常用漢字表がいつ内閣告示されたのか、
改定前と改定後の違いは何か、、、など
日本語教育能力検定試験にも度々出題されているので、
自分なりに整理しておくと良いかもしれません♪
私は基本的に過去問を使って日本語教育能力検定試験の対策をしていました!
もしよかったら下記の記事も読んでみて下さい(*^-^*)
最後までお読みいただきありがとうございました!
良い一日をお送りください♪