日本語教育能力検定試験

合格した聴解問題【問題3】の解き方①|日本語教育能力検定試験

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Ciao!こんにちは!Sarinaです。

私は日本語教育能力検定試験の聴解問題がとにかく苦手でした。
しかし、本番ではなんとか32点を取ることができました。

聴解対策全体として行っていたことはこちらの記事でご覧いただけます!

【聴解対策】日本語教育能力検定試験|試験Ⅱの勉強法は?毎日コツコツ! Ciao! こんにちはSarinaです! 今回は、音感0で、聴解問題がかなり苦手な私が日本語教育能力検定試験に合格するまでに行っ...

そして、この記事の中の「問題3」のところでご紹介している謎の記号、、、。

こんな記号たちです(笑)

これは実際の本番の試験問題に書き込んでいたものですが、家で問題3を解く際にも必ずこの記号を書いていました。

この記号を書くようになってから問題3を3問以上間違えることもなくなり、約80%の確率で満点を取れるようになりました(笑)
これが私が試して合格する事ができた問題3の解き方の必殺技です(笑)

ということで、今回は私がこの記号をどのように考えて使っていたのかをご紹介しようと思います。

ただ、問題3については人それぞれ自分に合った方法があると思います。
なので、全く参考にならないかもしれませんが、私はこのように解きました!という報告だけをさせていただきます(笑)

今回は、問題3の中でも「調音点と調音法」を見抜く事に重点を置いた記事となっています!

個人的に調音法や調音点が一番厄介で苦手でした。。。

それでは、この謎の記号の意味と共にこれを使った調音点や調音法の見分け方の解説をして行きます。

この記号の意味は何?

本来であれば、記号などを作らずに聞いたら直ぐに反応できる必要があります。
(授業をする際にいちいち記号で確認してられないと思うので(;_;)笑)

ですが、私は何がなんでも、検定試験に受かりたかったので

理解・定着 < 点数を取る・検定試験に合格

という考えで勉強を進めていきました。
日本語教師としてあるまじき行為すみません。。。

その結果、このような記号を書いて解く。スタイルに至りました。

上記のことをご了承いただいた上で、記号の説明をさせて頂きます♪

①カガワ=軟口蓋(調音点)

私は一番最初に「カガワ 軟」と記入しました。

これは、

  • カ行(カ・キ・ク・ケ・コ)
  • ガ行(ガ・ギ・グ・ゲ・ゴ)

調音点が軟口蓋である。ことを示しています。

カ行・ガ行については、発音してみてください。

私はカ行・ガ行を発音する際に、扁桃腺付近を使って発音している(喉の奥が揺れる?)ように感じます。
舌で口の中の上を触ってみると、歯茎に近いところ(前の方)は固くて、奥に行く(扁桃腺の近く)ほど柔らかいように感じます。

柔らかい→柔軟→軟口蓋 

カ行・ガ行を発音する際に柔らかいところに違和感がある=調音点は軟口蓋である。

というように覚えました。
何度も書いていると自然と覚えますが、最初の方は、いつも実際に発音し、軟口蓋であることを確認してから記号を書いていました(笑)

私の場合「ワ」は軟口蓋なんだー!と単純に覚えました。

「香川難航」とか語呂合わせをしてもいいですね。

因みに、調音法についてですが、
カ行・ガ行は、発音する際に喉の奥(軟口蓋)を一度閉じてから開いて発音しているように思いませんか?
私はそれを感じました。一度閉じて破裂さしている感じです。
カ行・ガ行の調音法は破裂音です。

ワに関しては、半母音って何やねん。と思いながら「ワ=半母音」で覚えました。(実際にはワは特殊なやつ程度にしか覚えていませんでした、、、)

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②ヒヤニ=硬口蓋(調音点)

私が「カガワ 軟」の次に記入したのが「ヒヤニ 硬」です。

これは、

調音点が硬口蓋であることを示しています。

硬口蓋も軟口蓋と同じ考え方で、口の前の方(歯茎に近いところ=硬い)を使っていると考えました。

「二」に関しては、歯茎硬口蓋または硬口蓋という表示なので、私は硬口蓋であると考え、「ヒとヤ」と共に書きました。

ヒ・ヤ・ニの調音法についてですが、
「ヤ」は「ワ」と同じ半母音であることは暗記しました。

「ヒ」は摩擦音なのですが、私は「ヒ」が摩擦音である。という覚え方をせず、
「ツ」と「チ」(チャチチュチェチョ)が破擦音であることだけを覚えました。


私の場合、破裂音はカ行やガ行、パ行などのように破裂する感覚があるので、実際に発音することでわかることが出来ました。

問題なのは、摩擦音、破擦音、鼻音でしたが、

鼻音は「ナ行(ナ・ニ・ヌ・ネ・ノ)とマ行(マ・ミ・ム・メ・モ)」のみ。と覚えることにしました。

そうするとナ行・マ行以外、なおかつ、破裂音(発音して確認)以外の音は大かた

「破擦音」と「摩擦音」に分類されることが分かります。(ラ行のみ弾き音=R音に近い)

ここで先ほど言っていた、破擦音は「ツとチ(チャチチュチェチョ)」のみ、が生きてきます。

では、「ヒ」の長音法を考えます。

「ヒ」を発音してください。
「ヒ」は発音する際に破裂する感覚がないので破裂音ではありません。
さらに、ヒは「ナ行・マ行」ではないので、鼻音でもありません。
となると、破擦音か摩擦音です。
破擦音は「ツとチ」しかないので、
「ヒ」は摩擦音でした〜〜〜!

というような考え方ができます。
私は、調音法を考える際にはこの方法で考えていました。
私が書いていた記号を見ながらであれば、これが即時に判断できます。

「二」の調音法についてですが、二はナ行なので、鼻音です。

③サザタダナラ=歯茎(調音点)

次に記入したのが「サザタダナラ 歯」です。

これは、

  • サ行(シは除く→サ・ス・セ・ソ)
  • ザ行(ジは除く→ザ・ズ・ゼ・ゾ)
  • タ行(チは除く→タ・ツ・テ・ト)
  • ダ行(ダ・デ・ド)
  • ナ行(二は除く→ナ・ヌ・ネ・ノ)
  • ラ行(ラ・リ・ル・レ・ロ)

調音点が歯茎であることを示しています。

歯茎ということは歯の近く(歯茎)を使って発音することです。

これも発音して覚えてもいいですが、私は語呂合わせで覚えました。

「サザン(サザンオールスターズの意)タダなら(ライブの料金)死刑」という感じです(笑)

サザンオールスターズのライブにタダで行ったら死刑になるよ!というなんとも滅茶苦茶な語呂合わせ(笑)
→サザンタダなら死刑=「サ行・ザ行・タ行・ダ行・ナ行・ラ行 歯茎」

調音法については先ほど述べた手順で確認していきます。
ラ行は弾き音であることだけは覚えておく必要があります。(私は書きませんでしたが、不安であれば書いてもいいと思います。)

例えば、「ス」です。
調音点は歯茎であることがわかりました。
では、調音法はどうでしょうか。

まず、「ス」と発音します。
どこも破裂しませんでした。→破裂音ではありません。
「ス」はラ行ではありません。→弾き音ではありません。
「ス」はナ行でもマ行でもありません。→鼻音ではありません。
「ス」は破擦音か摩擦音です。
破擦音はツとチのみです。
=「ス」は摩擦音

という風に調音法を考えることができます。文字にすると色々と工程があって面倒臭そうですが、
これも私が作ったあの謎の記号を見ながらすればすぐに分かります。(聴解問題は時間との勝負でもあるので、いちいち考えるのではなく、なるべく見て分かる記号を作ることをオススメします。)

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④シャ行・ジャ行・チャ行=歯茎硬口蓋(調音点)

次に記入しているのが、

シャ・シ・シュ・ショ
ジャ・ジ・ジュ・ジョ
チャ・チ・チュ・チョ 歯硬

です。

これは、

  • シャ・シ・シュ・ショ
  • ジャ・ジ・ジュ・ジョ
  • チャ・チ・チュ・チョ

調音点が歯茎硬口蓋であることを示しています。

歯茎硬口蓋とは、その名前の通り、歯茎よりは少し硬口蓋よりだけど、、、硬口蓋ではないかな、、というまさに微妙な立ち位置!です。
注意点:拗音は「シャ行、ジャ行、チャ行」以外でも全て口蓋化されます!

これらの調音法の考え方は今までと同じように消去法で導くことができます。

例えば、「シ」
「シ」を発音して破裂音でないことを確かめる。
ナ行・マ行・ラ行・ツ・チ全てに当てはまらない=摩擦音

「シャシシュショ」と「ジャジジュジョ」の調音点と調音法は全く同じです→歯茎硬口蓋・摩擦音
違いは「有声音」か「無声音」かです。

⑤ツ・チ=破擦音(調音法)

次に「ツ・チ はさつ」と記入しています。
これは、

  • チ(チャ・チ・チュ・チェ・チョ)

調音法が破擦音であることを示しています。

今までの記号は全て調音点についてでしたが、最後に調音法の記号も書きました。
頭で1つづつ考えるより、書いて見る方が解きやすかったからです。

これは、先ほどから述べている調音法を考える際に役に立ちます。

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⑥ナ・マ=鼻音(調音法)

そして、最後に「ナ・マ 鼻」と記入しています。
これは、

  • ナ行(ナニヌネノ)
  • マ行(マミムメモ)

調音法が鼻音であることを示しています。

これも「ツ・チ はさつ」と同じで、書いておくことで、スムーズに調音法を見つけ出すことができます。

私は「ラ行 弾き音」は記入していませんが、記入した方が間違えにくかったら、してもいいと思います。

そして、これらの記号の隣には「アイウエオ」を使った記号も書いています。

この母音の記号と有声音・無声音についてはまた書きたいと思います!

ということで、以上が、子音用に作った記号とその意味でした。

では、少しだけこの記号を使って問題を解く練習をして見ましょう!

記号を使って問題3を解く方法

記号の意味が分かっていただけたら、これを使って問題をどのように解けるのか、なんとなくお分かりいただけたかもしれませんが、3問ほど例をして見ます。

例1 しつれいします が しちゅれいします

しつれいします が しちゅれいします で発音されている場合、

間違っているのは「つ」の発音であることがわかります。
「つ」の発音が「ちゅ」になっています。

まず、記号を見て「ツ」と「チュ」の共通点を探します。
「ツ・チ はさつ」 と書いてあることから
「ツ」も「チュ」も破擦音であることが一目で分かります。

ということは調音点が違う可能性の方が高いのです。

調音点の記号を見ると
タ行→歯茎
チャ行→歯茎硬口蓋

となっています。

よって「しつれいします」が「しちゅれいします」になる発音上の問題点は
「調音点」であるということになります。

例2 バイト が マイト

バイト が マイト で発音されている場合、

間違っているのは「バ」の発音であることが分かります。
「バ」の発音が「マ」になっています。

例1と同じようにまず、「バ」と「マ」の共通点を考えます。
記号を見てわからなかったら、発音して見ます。
バもマも両唇を使っていることが分かります。
なので、調音点は同じ両唇です。
次に長音法を確認します。
「ナ・マ 鼻」と書いてあることから、
マ行である「マ」は鼻音であることが分かります。

バは発音した際に破裂する感覚があるので、破裂音です。

よってバとマの違いは長音法であることが分かりました。

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例3 つづき が つじゅき

つづき が つじゅき で発音されている場合、

間違っているのは「づ」の発音であることが分かります。
「づ」が「じゅ」なっています。

づの発音は「ズ」であると考えます。

「ズ」と「ジュ」を記号から探します。

「サザタダナラ 歯」と書いてあることから、ザ行である「ズ」の調音点は歯茎であることが分かります。

そして、「ジャジジュジョ 歯硬」と書いてあることから、「ジュ」の調音点は歯茎硬口蓋であることが分かります。

ここまで分かれば、選択肢を見ます。
選択肢が
a調音点
b調音法
c声帯振動
d舌の高さ
などであった場合、間違っているところは「調音点」の一点になるので、そのまま答えを記入します。

しかし選択肢の中に「調音点と調音法」もある場合は、調音法も確認する必要があります。

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最後に

私はこのようにして、検定の聴解問題(問題3)を解きました。

不完全な部分もあるかもしれませんが、私の場合はこれをベースにして、大概どうにかなりました!

私はこの方法でひたすら解いていたので、解きやすかったですが、
一人一人にあった勉強法や解き方があると思うので、自分にあった方法を模索しながら
検定勉強頑張ってください♪

また、聴解問題の母音についてはこちらの記事

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最後までお読みいただきありがとうございました!

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