Ciao! こんにちは!Sarinaです。
私は2020年の日本語教育能力検定試験に4ヶ月の独学で何とか合格することができました。
その際に使っていた教材は全部で14冊です。
勉強のために使った教材の一覧はこちらからご覧いただけます。よかったら見てください♪
上の記事を見ていただいた通り、私が勉強の際に使った教材全14冊のうち、
10冊は過去問で、1冊は過去問の解説集です。
つまり、私はほぼほぼ過去問のみで合格できたと言っても過言ではありません!過去問様様です(笑)!!!
そこで、せっかくなので、10年分の過去問プラス2020年実際に受けた試験1年分をプラスした計11年分の過去問の選択肢を見て行こうかな!と思います。
今回は聴解問題の問題3の4番〜8番に出てくる選択肢をまとめてみようと思います。
では、よかったら見てください♪
過去問11年分|問題3の選択肢まとめ
まずは、ざっと11年分の中で出てきた選択肢をご紹介します。
因みに私が持っている過去問は平成20年度〜平成23年度
平成26年度〜令和2年度です(^○^)
それでは過去11年の試験Ⅱ問題3にはどのような選択肢が出ていたのか、ご覧ください!
- 調音点
- 調音法
- 調音点と声帯振動の有無
- 調音法と声帯振動の有無
- 舌の高さ
- 声帯振動の有無
- 調音点と調音法
- 促音の有無
- 唇のまるめ
- 舌の前後位置
- 声帯振動(平成21年度)
- 母音の脱落(平成23年度)
- 子音の脱落(平成23年度)
- 鼻音化(平成23年度)
- 気息の有無(平成23年度)
- 舌の高さと唇のまるめ(平成26年度)
- 舌の前後位置と唇のまるめ(平成26年度)
- 声帯振動と調音法(平成27年度)
- 声帯振動と調音点(平成27年度)
- 舌の高さと舌の前後位置(平成27年度)
- 調音点と舌の高さ(平成28年度)
- 調音法と舌の前後位置(平成28年度)
- 母音の付加(平成28年度)
- 唇のまるめと舌の前後位置(平成29年度)
- 調音法と舌の高さ(平成29年度)
- 調音点と舌の高さ(平成29年度)
- 唇のまるめと調音法(平成29年度)
- 調音点と舌の前後位置(平成29年度)
- 声帯振動と唇のまるめ(平成30年度)
- 声帯振動と舌の高さ(平成30年度)
- 子音の挿入(令和元年)
以上の31択が私の持っている過去問11年分で出題されていた選択肢です。
隣の( )内に書いてある年度はその選択肢が新たに付け加えられた年度です。
平成21年度から、「声帯振動の有無」という選択肢が「声帯振動」のみに変わっています。その後の試験では全て「声帯振動」のみの選択肢となっています。
また、平成20年度から何年間は「唇の丸め」と漢字表記されていたのですが、現行のものでは「唇のまるめ」と平仮名で表記されています。
毎年何かと新たな選択肢が付け加えられているように感じましたが、
令和2年度の問題3の4番〜8番に出てきた選択肢に新しいものはありませんでした。
なお、太字で表記させていただいた選択肢は母音と子音に関しての基本部分であるので必ず押さえておいて欲しいものです。
ミックス選択肢
平成26年度以降は急激に「ミックスの選択肢」(私が勝手にそう呼んでます(^_^;))が増えています。
ミックスの選択肢とは
「調音点と調音法」や「声帯振動と舌の高さ」などのように
「〇〇と〇〇」というような選択肢のことです。
これがとても厄介です。平成20年度から数年分は「調音点と調音法」くらいしかありませんでしたが、
平成26年度以降は「声帯振動と〇〇」や「舌の高さと〇〇」「調音点と〇〇」など、
バラエティ豊かなミックス選択肢が出てきています。
試験Ⅱ問題3の解き方
試験Ⅱの問題3を解くときに私が行ったのは「消去法」です。
今回は私が行っていた消去法をもっと具体的にお伝えしたいと思います!
それでは、まずは、先ほどお伝えしました「ミックス選択肢」について、
私が行っていた対策方法をご紹介させていただきます。
ミックス選択肢の攻略方法
まず、ミックス選択肢の中に、
「舌の高さ・舌の前後位置・唇のまるめ」が入っているかどうかを確認します。
例えば、「調音法と舌の高さ」や「舌の高さと唇のまるめ」、「声帯振動と舌の高さ」などのような選択肢です。これらの選択肢には全て「舌の高さ・舌の前後位置・唇のまるめ」が入っています。
ということは、「母音」に誤りがあるということです。
母音についての解き方はこちらの記事を参照してください。
なので、もし、母音に間違いがなければ、これらのミックス選択肢は選ばない。のです。
このようにして、消去法で進めて行きます。
しかし、これだけでは、母音関係の選択肢を排除できただけ。にすぎないので、答えを選びかねます。
なので、私が行う方法はもっと確実に答えを絞り出せるように、
選択肢の中から、注目すべき点を即座に把握し、それだけを集中して聞く。
という方法です。
何言ってんだ、コイツ?って感じですよね、、、すみません(笑)
もう少し詳しく説明させてください。
消去法の進め方
例えば、試験Ⅱの問題3の選択肢で、
- 舌の高さと舌の前後位置
- 調音法と舌の高さ
- 調音点と声帯振動
- 調音点と調音法
の4つがあったとします。
私は個人的に子音の間違いを聞き取るよりも母音の間違いを聞き取る方が簡単だと感じていました。
なので、これらの選択肢の場合、真っ先に1と2に「舌の高さ」という共通点があることに目をつけます。
舌の高さということは、母音「イ」が「エ」になってしまったり、母音「ウ」が「オ」になってしまうような間違いのことです。
例:「ね{Ne}」が「に{Ni}」になる など(詳しくは上の記事を参照してください★)
なので、もし、舌の高さに間違いが無ければ、(この問題が間違いを選択する問題なので、舌の高さに間違いがないと分かれば、舌の高さと書かれた選択肢は選びません)
選択肢1と2は消え去り、
残るは選択肢3か4になります。
選択肢3と4の共通点は「調音点」です。
なので、もし、調音点に注目したところで、どちらかを選ぶことはできません。
(万が一、「調音点が間違っている!」と分かったところで、選択肢3にも4にも調音点があるので、
1つに絞ることができません)
ですが、「調音法」に注目するとどうでしょうか?
万が一「調音法が違う!」と分かったとします。
すると、選択肢は一気に2か4の2択になります。
しかし、最初の段階で、母音に間違いがない(舌の高さに間違いがない)ことが分かっているので、
選択肢は既に3か4に絞られています。
3か4を選ぶ際に「調音法」が違う!ということが分かっていますので、答えは4になります。
このことから、この問題を解くには、
「調音法」と「舌の高さ」だけに注目して聞けば、消去法で答えを導くことができる。
ということが分かります。
このように、まず、選択肢を見て、何に注目すれば、消去法で答えを導くことができるのか。
という点を即座に把握するのです。
調音法の解き方はこちらの記事にまとめたので良かったら覗いてみてください★
私はこれができるようになってから試験Ⅱの問題3正答率はかなり上がりました!
全てに集中して間違いを探さなくても、その絞った点だけに集中して考えることで答えが導き出せるので、
何もせずに解くよりは、簡単に感じ、早く解くことができます。(本来は、こんな消去法とか言ってらダメなのですが、、、(~_~;)試験に関しては消去法で行く方が効率がいいのでは?と思います。。。(私の考えです^^;))
では、何に注目するべきかをすぐに見つけ出せるように訓練して見ましょう。
消去法の練習
それでは、選択肢を見た際にどこに注目して解くべきかをすぐに見つけ出せるように、いくつか練習をして見ます!
練習問題1
選択肢
- 唇のまるめと舌の前後位置
- 調音点と舌の高さ
- 調音法と舌の高さ
- 調音点と調音法
例えば、この4択、、、
私はまず、1〜3は「母音」が関係しているな!と注目します。
そして、この場合もう1つ注目して欲しいのが、1の唇のまるめと舌の前後位置です。
唇のまるめと舌の前後位置ということは、
「ア・イ・エ」の音が「オ(日本語唯一の円唇母音)」で発音されている、またはその逆(「オ」が「ア・イ・エ」で発音されている)という可能性が高いのです。
これは、何となく、分かるような気がしませんか?(笑)
なので、1については特に深く考えず、スルーします。
問題は、2〜4です。
2〜4の中からどれか1つを選ぶためには、まず、「舌の高さ」が関係しているかどうかを知る必要があります。
「舌の高さ」が間違いだった場合、選択肢は「2か3」になります。
逆に「舌の高さ」に問題がなかった場合は選択肢「1か4」になります。
1か4、2か3まで絞った時に選ぶ判断材料となるのが、「調音法または、調音点」です。
ですから、この問題の場合、
「舌の高さ」と「調音法」または「調音点」(好きな方)の2つに視点を絞って考えると最終的に消去法で答えを導くことができます。
練習問題2
選択肢
- 調音法
- 声帯振動
- 調音点と調音法
- 調音点と舌の前後位置
例えば、こんな選択肢も場合、、、
声帯振動は、濁音をつけなければいけない音(かがみ の(が)など)に濁音がついていない(かかみ)、
または、
濁音がついてはいけない音(かがみ の(か)など)に濁音がついてしまっている音(ががみ)、
くらい軽く認識していました(笑)
声帯振動について詳しくはこちらに書きましたので、よかったら見てみて下さい♪
ともあれ、声帯振動については何となく分かりそうですのでスルー。(声帯振動が答えだったらラッキーって感じです(笑))
そして、この場合、私は「調音点と舌の前後位置」に注目します。
例えば、「舌の前後位置」が間違っている!と気がついた場合、これはラッキー。
答えはそのまま4の調音点と舌の前後位置になります。
しかし、舌の前後位置は合っているけど、「調音点」が違う!と気がついた場合、、、
答えは3の調音点と調音法になります。
そして、もし、調音点も舌の前後位置も合ってます!
となった場合、答えは「1か2」になります。
濁音関係の間違いがあったかな?どうでしたか?ということを考えれば、消去法にて答えを導き出すことができると思います。
よって、この選択肢で注目すべき点は「調音点と舌の前後位置」であると思います。
練習問題3
選択肢
- 唇のまるめ
- 舌の前後位置
- 舌の前後位置と唇のまるめ
- 舌の高さと唇のまるめ
例えばこんな問題。
これは「母音が間違っています」と言われているも同然の選択肢です。
言わば、ラッキー問題(私にとっては笑)!
これはもう母音の間違いをしっかりと聞き取って母音の間違いを当てるだけです。
強いて言うなら、「唇のまるめ」に注目するといいと思います。
もし、唇のまるめ(日本語唯一の円唇母音(o))に問題がなかった場合、答えは自動的に2になります。
その他も以前の記号を見ながら解けば、簡単に解けると思います!
このようにして注目するポイントをいかに早く見つけ出せるのか。が正答率アップへの鍵の1つであると思います。
消去法を解くときの最大のポイント
ここまで、ダラダラと書いてきましたが、
この消去法を実行するにあたって一番大切なポイントをご紹介することを忘れておりました。
すみません!!!
それは、音を聞いて間違いだと分かった部分をすぐに書いておく。ということです。
このような感じです!
聞き取った際に、どのワードがどう間違っているかを紙に書きます。
その上で、間違いを探します。
例えば、
「ふたり おります。」が「ふたり うります。」に聞こえた場合、
「お」の上に「う」と書きます。
そしてその選択肢が
- 調音点
- 舌の高さと唇のまるめ
- 調音点と調音法
- 舌の前後位置
の4択であった場合、「お」と「う」の違いは「母音」であることから、1と3は消去することができます。
さらに、「o」は日本語唯一の円唇母音であることから、「唇のまるめ」が違うと分かります。
それがわかれば、舌の高さはどうなんだ?などを確認する必要もないまま、2を選択することができます。
最後に
以上、過去問11年分の聴解問題の問題3に出てきた選択肢をご紹介するとともに、
私が実際に行っていた消去法について詳しくまとめて見ました。
もっとスッキリとまとめると
- 音を聞いて間違いだと分かった箇所を記入する
- 母音の間違いか、子音の間違いかを見分ける
- 消去法をするにあたり、どの部分をチェックすれば良いかを考え、その部分をチェックする
- 消去法により答えを導く
ざっくりとこのような順序であると思います。
日本語教育能力検定試験は時間との戦いでもあります。
特に聴解問題は風のように去っていきます(笑)
いかに、早く答えを導くことができるのかもこの聴解問題を解く上で重要になってくるのではないかと思います。
試験勉強は辛いですが、一緒に頑張りましょう♪
最後までお読みいただきありがとうございました!
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