Ciao!こんにちは。Sarinaです!
私は日本語教育能力検定試験に4ヶ月の独学で合格しました。
そこで、私の体験談・勉強方法をご紹介します。
私が試験勉強を始めたのは、7月です。
7月から9月までに実践した勉強法については
前回の記事でご紹介しております。
もしよろしければこちらからお読みいただくことが可能です:-)
さて、今回は9月から10月の試験本番までに実践した勉強方法をご紹介いたします。
9月
前回ご紹介した通り、8月後半になり「最終的にたどり着いた勉強法」である、8年分の過去問を同時進行で解く。ということは続けていました。
しかし、同時進行で問題を解く問題点として、
過去問一冊を終わらすのにとてつもない時間がかかってしまい、
点数を把握できない。=点数が上がっているか、理解できているかが分からない。
ということに気が付きました。
過去問8年分を同時進行で進める大きなメリットとしては、
- 同じタイプの問題を大量に解くので、過去問のパターンが見つけやすい。
- 問題に慣れるのが早い。
という2つがあります。
しかし、デメリットとして
- 過去問全ての問題を解き終わり、点数を割り出すまでに時間がかかりすぎる。
- 自分が成長しているかどうかわからない(点数を出せないため)
の2つがあげられました。
さらに、私はただただ無心で振り返らずに過去問を解き続けていたので、間違えたところを理解する作業ができておらず、同じ間違いを何度も繰り返していました。
新しい過去問の解き方
そこで、編み出した新しい勉強法が
ずばり、
過去問を全て同時進行で行うのではなく、
1年分の過去問だけ最初から進めていき、他の年度の過去問は開いたページを解く。
という方式です。
例えば、平成30年度の過去問を問題1から順に解き進めます。
(時間は測りません)
平成30年度の「試験Ⅰ」が全部解けた時点で、他の年度の過去問を適当に開きます。
例えば、28年度の過去問を適当に開きそこが、「試験Ⅲの問題2」だったとします。
28年度をはじめ他7年分(30年度以外)、その部分(試験Ⅲの問題2)だけを解きます。
これにより、平成30年度分の点数を早く割り出すことが可能になり、
尚且つ他の年度の過去問で同じところを解き、パターンを見つけることができます。
9月の勉強法まとめ
それと共に、実行したのが
見つけたパターンをノートにまとめることです。
私はそのまとめノートを何度も見返し、テストの傾向を把握していきました。
例えば、~こんな言い回しの問題はひっかけが多い、とか~というワードが出てきたら答えはだいたい「サピアウォーフの仮設」だ!のように、なんとなく問題になれていきます。
一冊保存版のノートを作ることで、何度も見返し、パターンや理解できなかったところを確認しなおすことができるのでおススメです。
そして、この過去問を解く&ノートをまとめると同時にするのがリスニングです。
リスニングは慣れなので、毎日解くように心がけました。
リスニングに効果的な勉強法はまた、お伝えします。
ということで、9月に私がしたことは主に、
- 過去問を解く
- 見つけた試験のパターンや要点をノートにまとめる
- リスニングは毎日解く
の3つです。
私のまとめノート
ここで、私のまとめノートを少し紹介します。
先ほどご紹介した通り、過去問を解き、試験のパターンを見つけることはとても重要です。
上のノートを少し解説すると、まず「複合」という文字を見つけたらどのようにして解くのが早くて簡単かをまとめています。
複合動詞の名詞化という問題の場合→『て形を辞書形にする』又は、『辞書形をて形にする』という作業をするだけで答えを導き出すことができます。
そして、複合動詞の前項と後項の自他という問題の場合→複合動詞を分けた上で、自動詞か他動詞かを確かめます。
例えば、 複合動詞「追い出す」の場合「追う」と「出す」に分けることができます。
そこから、「追う」と「出す」に「を」がつけられるかどうかを確認します。
「(犯人など)〜を追う」「(手紙など)〜を出す」というように『を』を付けられます。=両方「他動詞」です。
他の選択肢も同じようにしていくと、必ず「仲間外れ」があります。それが答えです。
このように、問題を解くパターン(解き方)を見つけると、とても簡単に解くことができます。
本来であれば、文法を全て理解した上で1つづつ考えて解いて行く必要がありますが、試験は時間との戦いでもありますので、ある程度問題の解き方を見つけ挑む方が効率的であると思います。
文法に関しては、パターンを覚えると解きやすいのですが、
学習理論や教授法などは、頭を整理して理解しなければ、太刀打ちできません。そこで、理解する系(暗記系)の問題は同じノートの後ろページからまとめて行きました。
日本語教育の中では、心理学者を始め様々な専門家や教授が本当に色々な理論や説を唱えてくださっています。
状況的学習論、生成文法理論、自然順序習得仮説、アウトプット仮説、文化変容モデル、、、、、、、、、、、、、、、
それらのおかげで今の日本語教育があるということは重々承知なのですが、、、、
なんせ多すぎる、、テストをする身となれば、、、本当にややこしい。。(笑)
ということでこれらの分野は見返した時にすぐに分かる(思い出せる)ようにまとめました。
こちらでこのまとめノートを公開しています!
それでは、いよいよ10月です。
10月
私が受けた2020年の日本語教育能力検定試験は10月25日にありました。
10月になると、もう常に焦っている状態です(笑)
この頃には過去問8年分を何度か解き終わっていましたが、最低合格点と言われる165点を取れていたのは2回目以降のもののみで、実質一度も合格点(165点)に達していない状況でした。
勝手に模擬試験 ①
まず、10月の最初の週に
実際の試験のように時間を計りながら解く、勝手に模擬試験!をしました。
過去問10年分のうち実際に解きまくっていたのは8年分で、2年分(平成29年度と令和元年の問題)は手をつけていない状態でした。
平成29年度の過去問を模擬試験形式で実施しました。
結果は、、、なんと、
131点、、、、、、、!(マークシートのみ)
えっっっっ(笑)
絶望ですよね(笑)
かなり落ち込みましたが、
まだ、20日(一ヶ月弱)ある!と気を取り戻し、また過去問を解きまくりました。
単語ノート作成と論文対策
勝手に模擬試験の結果を踏まえ、このままではダメだと思い、
以前からしている、
過去問を解く+パターンをノートにまとめる
に加え「単語ノートを作る」ということも実践しました。
単語ノートの作り方はこちらです!
それに加え、試験Ⅲの最後にある小論文の対策も始めました。
マークシートの点数を上げない限り、論文の採点をしてもらえないので、
マークシートの点数を上げる方が先決だと思った私は、10月になるまで全く論文に手をつけていませんでした。
しかし、少しくらい論文に手をつけないと、、と思い論文対策をすることにしました。
私が行った論文対策は
- 赤本の最後にある演習問題と過去問の問題を何度か解くこと
- 自分でテンプレートを作ること
の2点のみです。
自分で作ったテンプレートはこちらで公開しています!
また、この間もリスニングに関しては一日一年分以上の過去問を解いていました。
勝手に模擬試験 ②
そして試験10日前の10月15日に最後の模擬試験形式として
令和元年の過去問を時間を計りながら解きました。
結果は、、、
154点、、、!(マークシートのみ)
約10日間で23点上がったのは喜ぶべきことですが、
実際にはまだまだ合格点には達しません。。。
私も正直なぜ、23点上がったのか自分でも良くわかりませんでしたが、
考えられるのは『単語ノート』を作成したことだと思います。
単語ノートの効果は高いと感じたので、良ければ実践して見てください。
過去問を解きまくる
試験10日前の10月15日に勝手に模擬試験をし、
今の実力が分かったところで、
やはり、過去問を解きまくりました。
ここでは、今までの解き方はやめ、ただ単純に過去問一年分を全部解いていきました。
テスト一週間前になると、ほぼ寝ることもなく過去問を解き続けました。
1日1年分または、2年分の過去問を解き続けました。
最後のあがきですね(笑)
試験10日前になってもギリギリの点数で、
試験前日に関しては全く眠れなかったですが、なんとか12月に合格通知を受け取ることができました。
10月の勉強法まとめ
10月の勉強をまとめると、、、
- 勝手に模擬試験を開催する(2回)
- 過去問を解きまくる
- パターンまとめノートを取る
- 単語ノートを作る
- 論文対策
- 毎日リスニングの過去問を解く
の5つです。
基本的には過去問ですね。
リスニングを初めて解いた時は何のことか本当に分からずに、20点程しか取れませんでしたが、
10月になると、
リスニングは毎回安定して32点以上取れていたので、毎日解くことにはとても効果があったように思います。
最後に
私は、日本語能力検定試験の受験にあたり、
とにかく過去問をしました。
やはり、過去問は1番の問題集だと思います。
時間がある方は、いろいろな参考書や問題集を解かれてもいいと思いますが、
試験合格だけが目的だとしたら、過去問を集める方が確実なように思います。
あくまで私の実体験を元にした個人的な意見ですが、過去問を解きまくれば、この試験は合格できると思います!
勉強頑張りましょう♪
最後までお読みいただきありがとうございました。